ロシア、軌道外れた火星探査機見失う 近く計画失敗発表へ [AFP]

という報道もありますが、まだしばらくは頑張るそうです。

Russia still hopes to regain control of Mars probe [RIA Novosti]

“We estimate that the Phobos-Grunt will fly until January, and to make it perform its mission we still have time until the beginning of December,” head of Roscosmos Vladimir Popovkin told reporters.

ロシア宇宙庁長官曰く、12月初旬まではトライし続けるそうです。

“There are 7.5 metric tons of fuel in the aluminum tanks on board. We have no doubts that they will explode [and destroy the probe] upon re-entry,” Popovkin said. “It is highly unlikely that its parts would reach Earth.”

またフォボス・グルントが地球に再突入する場合ですが、12トンのうち7.5トンが推進剤。タンクはアルミ製なので大部分は燃え尽きるだろうとのことです。再突入カプセルは燃え尽きず落ちてくるでしょうけどまず気にしなくていいでしょうね。ちなみにアイソトープ電源は搭載されていません。土壌を分析するセンサに放射性物質が使用されているそうですが、極微量なので問題にはならないと思います。
軌道については、遠地点高度が下がっているものの近地点高度は逆に上がっているそうです。これにより落下までは当分時間があるという話になっています。というか近地点が上がるにはスラスタの噴射が行われているとしか考えられないので、やはり何らかの機能は維持していると考えられそうですね。