古川宇宙飛行士長期滞在総括 [JAXA]

古川宇宙飛行士のソユーズ宇宙船帰還及びISS長期滞在の成果について [JAXA]

古川さんの長期滞在中のイベントや成果についてまとめられています。

「最後のシャトルに立ち会え光栄」 古川さん、帰還後初会見 [日経]

 国際宇宙ステーションから地球に戻った宇宙飛行士の古川聡さん(47)が30日夜、米航空宇宙局(NASA)からテレビ中継で帰還後初めて記者会見した。「米スペースシャトルの最後の訪問に立ち会えてとても光栄だった」「地上と回線で結んだ遠隔診断システムに手応えを感じた」などと宇宙滞在を振り返った。

 帰還時の第一声が「お風呂に入りたい」だった古川さん。実際に入った時は「重力で湯船にお湯がたまっていく様子が不思議に感じられた。横たわって入ると天国のように気持ちよかった」という。宇宙から見た東日本大震災の被災地については「上を夜通ると光が徐々に増えていき人の活動の温かみを感じた」。

「ぜひまた宇宙で仕事を」=古川さん、帰還後初会見−リハビリ先の米ヒューストン [時事]

 会見は、宇宙航空研究開発機構の現地事務所と東京事務所をテレビ会議方式でつないで行われた。青い訓練服姿の古川さんは、重力にも慣れた様子で「日本のそばやラーメンを食べたい。友人にもぜひ会いたい」と笑顔で語った。
 医学実験などで多忙な日々を送った古川さん。特に印象に残ったものとして、ISSから見た地球を挙げた。「地球は色が鮮やかで、昼と夜で違う顔で語り掛けるようだった。夜景や雷、オーロラがきれいだった」と振り返った。

「大根役者ですみません」 古川宇宙飛行士CM出演語る [朝日]

 帰還から1週間が過ぎ古川さんはリラックスした表情。大気圏に突入する様子を「座席の横にあった左側の窓がオレンジの高温になった。知識では外が1500度になっているのがわかるが、これはすごいことだと思った。両手を握りしめ神様にお祈りするような感じだった」と振り返った。

 出演したCMについては「演技は難しかった。大根役者ですいません」と語った。

突入時「神様に祈った」 帰還の古川さんが会見 [共同]

 青い飛行服姿で現れた古川さんは、ロシアのソユーズ宇宙船で帰還した際の気持ちを問われ、「やれることはやったので、後は神様にお祈りしていた」と、胸の前で手を合わせるポーズをしてみせた。

古川宇宙飛行士:「風呂、天国のようだ」帰還後初会見 [毎日]

 宇宙航空研究開発機構JAXA)のヒューストン駐在員事務所と東京事務所をテレビ会議システムで結び、30分間の会見に臨んだ古川さんは「すばらしいクルー(乗組員)に恵まれた。忙しかったが、充実した毎日だった」と、167日間の宇宙滞在を振り返った。帰還直後は「重力で頭が重く感じ、首が据わらず赤ん坊に戻ったようだった」と語った。

「東北の光、徐々に増えた」古川さんが記者会見 [読売]

 滞在中、東日本大震災の被災者らとも積極的に交信した古川さんは「東北地方は夜に見える光が徐々に増えていって、あたたかみが増していった」と話した。

今夜ヒューストンで会見に臨んでおられましたが、帰還直後は平衡感覚が麻痺していたため直立不動で固まっていたのが結構柔軟に身振り手振りできるまでに回復されてましたね。筋力はある程度トレーニングできているのでまず平衡感覚を取り戻すトレーニングから始めているそうです。宇宙酔いは一回宇宙に行けばもうならないそうですが、こればっかりはどうしようもないでしょうね。

宇宙での骨減少、骨粗しょう症薬が効果 [日経]

 宇宙に長期滞在中の骨の減少を抑えるのに、骨粗しょう症の治療薬が効果的であることが日本人宇宙飛行士らの実験で明らかになった。宇宙航空研究開発機構JAXA)と徳島大学が30日、発表した。今後の飛行士の健康維持に役立つ成果だとしている。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し薬を飲んでいない飛行士14人は、大腿骨の量が6〜7%減少。一方、薬を飲んだ5人は骨の減少がほぼゼロに抑えられ、尿中カルシウム濃度も低かった。

骨粗鬆症:宇宙での長期滞在で骨密度低下、薬で防止 若田さん、野口さんら実験 [毎日]

 その結果、飲まなかった飛行士の骨密度は、打ち上げ前に比べて太ももの骨で平均7%、腰の骨で同5%下がったのに対し、飲んだ5人は太ももの骨で平均約1%の減少にとどまり、腰の骨では逆に3%ほど増加。骨が溶け出すほど増える尿中カルシウム濃度も、5人は上昇を抑えられた。

 この薬は長期間飲むと効き目が落ちる。研究責任者の松本俊夫・徳島大教授(骨代謝)は「2年ぐらいの滞在であれば薬の服用が望ましい」と話す。

宇宙でも骨減少防ぐ効果=古川さんら服用の薬剤−「高齢者もっと利用を」日米チーム [時事]

 古い骨の破壊を防ぐビスフォスフォネートは国内外で治療・予防に使われている。松本教授は「寝たきりの高齢者はおむつ交換で体を動かしただけで骨盤や大腿(だいたい)骨が折れることがある。宇宙飛行士にも効果があったということで利用が促進されれば」と期待。宇宙では「2年ぐらいまでなら運動とビスフォスフォネートで骨粗しょう症を防げるめどが立った。火星旅行も大丈夫ではないか」と話している。

こちらも長期滞在での成果。効果覿面ですね。