「はやぶさ」の夢 高校生も一翼…大阪 [読売]

 実験装置は、大阪大や大型実験施設の大がかりな装置を参考に、材料を買いそろえ、数日かけて完成させた。5月に千葉市で開かれた日本地球惑星科学連合2011年大会の高校生セッションで発表したところ、審査員の1人だった東京大学大学院地球惑星科学専攻の橘省吾助教(38)から「手軽に何度でも微小重力環境をつくれる」と評価され、「見学させてほしい」と頼まれたという。

 橘助教は、宇宙航空研究開発機構が打ち上げを予定する小惑星探査機「はやぶさ2」の試料回収チームの主任研究員で、昨年、小惑星イトカワから微粒子を持ち帰った「はやぶさ」の回収装置を改良している。7月に同高を訪れた後、東大で同様の実験装置を製作。10月の日本惑星科学会の講演会では、同高科学部の名前を入れて成果を発表した。

 同高2年の城下遥さん(20)は「5月に声を掛けられた時はこんなすごいことになるとは思っていなかった」と驚く。部員たちは、来年3月に開かれる日本物理学会のJr.セッションで発表するため、実験装置を使った新たなデータ取得を進めている。部長で4年の小沢啓甫(ひろとし)さん(69)は「科学部では『なるほどな』ということの連続」と話し、3年の市来裕花さん(18)も「工夫しながら実験をするのがすごく楽しい。これからも挑戦していきたい」と意気込んでいる。

以前も記事になってましたが、実際にこれを導入して実験を行っているそうです。高校生にも凄くいい刺激になってそうですね。