JAXA:水の惑星見守る観測衛星「しずく」公開 [毎日]

「しずく」が満を持して本日プレス公開されたようです。

 公開されたしずくは縦3.3メートル、横3メートル、高さ4.7メートル。太陽熱などによる損傷を防ぐため、特殊な高分子製の金色の断熱シートで覆われている。

 上空約700キロで地球を南北に1日14周しながら、水が出す「マイクロ波」という電波を、円形アンテナ(直径2メートル)で検出し、水蒸気量や降水量、積雪量など8種類のデータを得る。

 今月下旬、ロケット発射場のある種子島宇宙センター(鹿児島県)へ船で運ばれ、4月以降にH2Aロケット21号機で打ち上げられる。しずくの開発費は約180億円。

地球上の水を観測 衛星が完成 [NHK]

地球上の水から出る微弱な電波を、高度700キロの上空から、直径2メートルのアンテナと高性能の受信機を使って捉え、エルニーニョ現象のような気候変動の原因となる海面の温度変化や、土壌に含まれる水の量を把握するほか、北極の氷の面積の変化なども観測できるということです。宇宙航空研究開発機構中川敬三プロジェクトマネージャは、「地球規模で水が動く仕組みを理解することは、将来の気候変動を予測するために重要で、防災対策などに生かしていきたい」と話しています。

水循環観測衛星「しずく」公開 地球温暖化予測に貢献 [産経]

 しずくは高度約700キロの極軌道を周回。大気や海面、地表などから放射されるマイクロ波(電磁波の一種)を観測することで水蒸気や海面水温などを調べ、水の循環を地球規模で探る。2日間で地球のほぼすべての地域を昼夜1回ずつ観測できる。

 マイクロ波を観測する直径約2メートルのアンテナを機体上部に搭載。幅広い地域を観測するため、アンテナは1・5秒に1回の速さで回転させる。開発費は約180億円、設計寿命は5年。

水循環衛星「しずく」公開=異常気象把握に期待−筑波センター [時事]

この「マイクロ波放射計」は、米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星「アクア」に搭載され、昨年10月まで約9年半活用された同様の観測装置を改良した。

JAXA、水循環観測衛星「しずく」公開 12年度打ち上げ予定 [日経]

 JAXAは観測データをインターネットなどで一般公開する予定。海面水温からは魚が集まる場所が分かり、漁業に利用できる。土壌の水分量は農業などに役立つ。

 当初は2〜3月に打ち上げる計画だったが、相乗りする韓国の衛星の製造が間に合わず、12年度に延期になった。会見したJAXA中川敬三プロジェクトマネージャは「夏までに打ち上げたい」と話した。

 水循環変動観測衛星は3号機まで打ち上げる予定で、10〜15年の長期観測を計画している。

「夏までに」という言葉からすると、梅雨に入る前あたりに来そうな印象がします。H-IIB3号機も控えていますし、連チャンになるかもしれませんね。今回の「しずく」の開発費は180億円と「いぶき」とほぼ同額で思ってたよりずっと低コスト。前身のAQUAのデータはこれまでも多方面で使われてきていたようですし、シリーズ化で濃いデータが得られそうです。あと説明会がニコ生で中継されてたのであとでタイムシフト見よう。