文科省、研究開発8独法の統合案 理研、宇宙機構など [日経]

 文部科学省は18日、理化学研究所宇宙航空研究開発機構など所管する独立行政法人の8研究機関を1つに統合する素案をまとめた。奥村展三副大臣が同日の記者会見で、総合研究所といえる「文部科学省科学技術研究開発機関(仮称)」を創設する意向を表明。8機関合計で政府研究予算の約2割に当たる約6000億円を投じており、一大研究機関が誕生する。

 他省庁の独法との統廃合よりは、文科省として1つにまとめて事務部門の圧縮などをアピールする狙いとみられる。ただ、独自の研究を手掛ける機関の統合が競争力の強化につながるかは不透明だ。

 相乗効果として、物質・材料研究機構などが追究する新材料を、宇宙開発や電子素子などに間を置かずに応用できる可能性がある。先端研究が複数関わる学際分野を開拓しやすいとの期待もある。

 ただ、巨大な組織を管理しながら優れた研究開発をいかに進めていくかが課題。2012年度の予算案では、文科省の科技関連予算は1兆791億円。統合対象の8法人の予算は合計6045億円。職員数は計約1万4000人になる。

 新研究所は全体をまとめる責任者を1人、研究部門ごとに部門長をつけて、細かい研究戦略や人材育成方針などを指揮・統括する計画。統合効果を出すための工夫が求められる。

独法統合の対案な感じらしい。上手いことやってくれたらそれで良いんですが、とりあえずまた名前変わるのだけは勘弁して欲しいところ(´・ω・`)