火星探査の予算を4割近く削減 NASAの13年度予算 [CNN]

(CNN) オバマ米大統領が13日発表した2013会計年度予算案によると、米航空宇宙局(NASA)の惑星探査計画が縮小される見通しとなった。火星探査の予算は2億2600万ドル(約176億円)削減される。

NASA全体の予算は約180億ドルと、昨年をわずかに下回る規模となるが、惑星探査の分野では総額3億ドルが削減される。火星探査は38%の削減となる。

NASAは声明で、火星のロボット探査計画が見直しの対象となっていることを明らかにした。16年と18年に予定していた欧州宇宙機関(ESA)と共同の探査機打ち上げは予算からはずされた。ボールデン局長は13日の記者会見で、「厳しい選択だった」と述べた。

予算には月面基地建設の計画も含まれていない。スペースシャトルの引退にともない、国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送は民間宇宙船が担うことになっているが、運用は4年後となる見通し。さらに3年後の20年には、ISS自体が運用終了の時期を迎える。

NASAの予算規模は連邦予算全体の1%にもはるかに及ばない。その大半は、ハッブル望遠鏡の後継機「ジェームズ・ウェッブ望遠鏡」の開発につぎ込まれている。完成すれば宇宙のなぞの解明に大きく役立つとされるが、すでに当初の予算を約60億ドル超過し、打ち上げも予定より数年遅れて18年以降となる見通しだ。

うーむ、やはりJWSTを何としても完成させるという意思の表れでしょうか。ESAとの計画ってExoMarsのことですかね。