「はやぶさ」に続け 今度は火星の微粒子回収 JAXA、探査機の研究に着手 [日経]

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 JAXAが始めたのは「火星無着陸サンプルリターン(MASC)計画」の研究。探査機は火星表面には降りず、上空約40キロメートルを飛びながら大気中に漂っている微粒子を集める。いったん着陸してから離陸する方式に比べてエネルギー消費や失敗のリスクが小さく、宇宙空間に戻りやすい。

 10人程度の研究チームで技術課題などの検討に入った。姿勢制御装置や、回収した微粒子を入れて地球に戻るカプセルには「はやぶさ」の技術やノウハウを応用できる。火星の大気をまねたガスを入れた装置を使い、高速で飛ぶ微粒子をとらえる素材の研究や、探査機本体を摩擦熱から守る実験なども進める。

 JAXAの開発プロジェクトに正式に採択されれば、国産ロケットで18年にも打ち上げる。その場合、火星を周回する軌道に18年末に到着し、条件が良ければ20年に地球に戻れる。開発、打ち上げから回収までの総費用は数百億円を見込む

お、MELOSが技術検討に入ったようです。着陸して探査する案とか色々あったはずですが、エアロキャプチャによるダストのサンプルリターンの立ち位置は今どの辺なんでしょうか。しかし火星だと2年ほどで往復できるんですね。小惑星サンプルリターンだと片道2年とかかかりますが、このへんはターゲットの天体の公転周期とか探査期間とかで随分運用に差が出てくるようです。