「はやぶさ」粒子に被災地名、幻に 海外から異論、断念 [朝日]

 中村教授は米航空宇宙局(NASA)で講演をしていたとき、大震災が発生。翌々日に帰国し、自宅のある仙台市に戻った。余震が続くなか、分析結果の論文を執筆した。エンジントラブルや通信途絶などさまざまな苦難が襲ったはやぶさと被災地とを重ねて、「復興への願いを込めたい」と、微粒子の一つひとつに被災地の地名を付けた。使った地名は塩釜、名取、松島など十数個に上った。

 しかし、海外の研究者から「名前が長くて区別しにくい」と指摘を受け、断念。通常の通し番号に戻した。「被災地の地名とわかれば指摘はなかったかもしれないが、研究と関係ないことは論文に書けないので……」と残念がる。論文は昨年8月、米科学誌サイエンスに掲載された。

あれま、残念。そういえばイトカワの地名IAUに申請したうちのいくつかは承認下りませんでしたね。例えば「ミューゼスの海(Muses Sea)」はMUSES-Cのもじりでセンス良いと思ったんですが、「海というのは狭い」という理由で却下。イトカワとの比では広いからいいじゃんって言いたかったそうですが(そしてそれには同意しますがw)、まあ名前の通りやすさという一定の基準はありますよね。ただ小惑星とかの命名は国際的にわりとフリーダム。