九州工業大:小型人工衛星「鳳龍2号」 H2Aに搭載へ [毎日]

 九州工業大(北九州市戸畑区)の学生が開発した小型人工衛星「鳳龍(ほうりゅう)2号」が13日、報道陣に公開された。12年度に打ち上げ予定のH2Aロケットに搭載され、地上約680キロの低軌道に投入。世界初となる宇宙空間での300ボルト高電圧発電などに挑む。

 宇宙航空研究開発機構JAXA)が公募したH2Aの余剰スペースを使った打ち上げに採用された。鳳龍2号は1辺約30センチの立方体で約7キロ。太陽電池やカメラなどを積んでいる。運用1年間で高電圧発電のほか、地球の撮影や宇宙ごみの観測を行う予定だ。

 開発は10年春からで、趙孟佑(ちょう・めんう)教授の指導で、大学院生や学部生が回路設計や環境試験などに携わってきた。

 プロジェクトリーダーの大学院生、岡田和也さん(23)は「初心者ばかりで、やっとここまで来た。無事打ち上がり、通信するのが楽しみ」と話した。

こちらは今年「しずく」と共にH-IIAで打ち上げられる予定。デブリ観測ってどうやるんでしょう。