韓国・フィリピン沖に落下予測 北朝鮮ロケット [朝日]

 当局者によると、落下海域は北朝鮮国際民間航空機関(ICAO)や国際海事機関(IMO)に通報した資料に基づく情報で、1段目は韓国南西部・辺山(ピョンサン)半島の沖140キロ、2段目はフィリピン東方沖190キロに落ちる予定だという。

 北朝鮮が2009年4月に「人工衛星打ち上げ」と称して長距離弾道ミサイルを発射した際には、北東部の発射場から東方に向けて発射。1段目は日本の西方沖に、2段目は日本を飛び越えて太平洋に落ちた。

この辺から極軌道向け打ち上げだと確かにフィリピン沖が落下スポットですよね。ちなみにこの画像だとなんか中国本土上空をかすめるように軌道が弓なりになってますが、実際は多分もっと直線的。(日本のH-IIAは極軌道の場合だと諸事情で「ドッグレッグ・ターン」と呼ばれるほど思いっきり飛行経路をねじ曲げてますが)

ミサイル:西海の水深浅く落下物回収の可能性大 [朝鮮日報]

 北朝鮮人工衛星光明星3号」を打ち上げると主張するロケットの1段目は、北朝鮮平安北道鉄山郡東倉里の実験場から約450キロ、高度250−300キロの上空で切り離されるとみられる。韓国政府の消息筋は「1段目は音速の数倍の速さで落下するため、大半は燃え尽きるか損傷するとみているが、残骸の一部がそのまま海に落下する可能性がある。残骸を通じ、北朝鮮の長距離ミサイルに関する高度な技術情報を得ることもできる」と指摘した。


 韓米は西海の水深が浅く、回収が比較的容易なことから、北朝鮮による過去2回の長距離ミサイル発射で残骸の回収に失敗したケースとは異なるとみている。西海の水深は平均約40メートルで、韓米の海軍が残骸の位置を特定し、回収することは、技術的に可能だ。実際に韓国は、2002年に初の国産液体推進科学ロケット「KSR3」を西海上に打ち上げた後、海中に落下したロケットを回収するのに成功している。


 韓米両国の軍当局は、北朝鮮による光明星3号打ち上げ直後の軌跡とロケット1段目の落下地点を正確に追跡するため、偵察衛星と最新の偵察機イージス艦数隻を投入するもようだ。韓国海軍は北朝鮮弾道ミサイルを1000キロ離れた地点から追跡できるイージス艦「世宗(セジョン)大王」「栗谷李珥(ユルゴクイイ)」を実戦配備している。世宗大王は09年に北朝鮮テポドン2号を発射した際、発射15秒後からミサイルの軌跡を正確に追跡したとされる。残骸の捜索と回収には、最新のソナーを備えた掃海艦、特殊潜水要員を乗せた潜水艦、救助艦などが投入される見通しだ。

へえ、あの辺の海域はそんなに浅いんですね。これは期待できるかもw