北ミサイル燃料に強い毒性、大量吸引なら死亡も [読売]

 北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射に使うとみられるのは、「ヒドラジン」と呼ばれる液体燃料。製造や保存がたやすく、安定性も高いが、皮膚や目に付着すると激しいやけどを引き起こし、気化したガスを大量に吸うと神経系が侵され、死に至る恐れもあるという。

 旧防衛庁技術研究本部第三研究所の久保田浪之介元所長によると、北朝鮮が2009年に発射したミサイルの燃料はヒドラジンとみられ、今回もこの燃料が使われる可能性が高い。久保田元所長は「仮に燃料タンクやヒドラジンが付着した部品が地上に落ちると、半径数キロに有毒ガスが漂う可能性がある」と話す。

うん、まあそうなんですけど、ヒドラジンってロケットの推進剤としては今でも結構使われてます。ロシアのプロトン、中国の長征、アリアン5の2段目、インドのPSLVの上段などなど。衛星の推進剤としてはほぼ全てと言っていいです。まあだからこそ落下物には気を付けろという事なんですけどね。下段はそんなに飛距離ありませんし、上段が沖縄付近まで飛んできた時点で燃料満載ってことはないですし、トラブって軌道が逸れた時に指令破壊が機能しなくても再突入時にある程度空力で分解するでしょうから、万一の落下物に備える程度でいいと思います。もちろん触っちゃ駄目ですよw
ていうか誤って落ちてきた時のためにPAC-3構えてますから。

北朝鮮「衛星」、見極めポイントはロケット3段目 [朝日]

 北朝鮮の予告通りなら、打ち上げて1段目、2段目を切り離した後、3段目から人工衛星が分離される。3段目はその後、地球を周回しながらゆっくりと落下し、大部分は大気による加熱で燃える。地上に到達したとしても2段目の落下地点の近くには落ちない。

 だが、もし、3段目が2段目の近くに落ちたことが確認できれば、より低い弾道ミサイルの軌道だった可能性が高まる。宇宙航空研究開発機構国際部の辻野照久さんは「3段目の成否は、ミサイル実験だけを狙ったものか、衛星を打ち上げる技術力を本気で示そうとしたのかを推測する材料になる」と説明する。

 人工衛星を覆う「フェアリング」と呼ばれる保護カバーの分離もポイントだ。分離が確認できれば、反対に衛星投入が目的である可能性が高まる。

弾道だと慣性で落下コースに飛んできますし、衛星軌道投入なら最上段は衛星と一緒に軌道に乗るということですね。ていうか飛距離伸ばすのが目的なら結局軌道に乗せればいいわけでそこをわざわざ加減する必要は無いでしょうがw

北朝鮮のロケット打ち上げ予告 [週刊オブイェクト]

ま、シンプルにこういうことですよね。

4月11日「北朝鮮のロケット発射」 [KU-MA]

 北朝鮮の発射が目の前に迫っています。各社の取材も非常に頻繁になっていますが、何しろ情報が限られているので、質問は同じようなものばかり。答える方も困るのですね。それから、記者にもひどい人がいて、昨日などは「北朝鮮のロケットは100 kgぐらいらしいですが……」と切り出して来た人がいて、何とも緊張しました。こうした記者の場合、うっかり何かしゃべれば、まったく異なる内容の引用をされることは必至です。

的川先生お疲れさまです…。