三菱重、衛星打ち上げコスト半減目指す 車などと部品を共通化 [日経]

 浅田正一郎・宇宙事業部長によると、打ち上げの受託を始めた2007年以降、100件以上の引き合いがあった。だが、コスト面の問題などでほとんどが「受注に結びつかなかった」という。同日開いた衛星打ち上げビジネスについての説明会で述べた。

うーむ、商談の数だけ見ればはかなりのものですから潜在需要はあるんですよね。やはり現状だと低軌道はともかく静止軌道打ち上げはシングルロンチになってしまいますからアリアンのデュアルロンチなどに比べると割高になってしまうんですよね。

 今後、部品の見直しでコストを下げる。これまではロケット専用の部品を主に使ってきた。アルミの部品について、国産小型ジェット機「MRJ」との共通化を検討する。システムに組み込む電子機器では、車載用を改良するなど汎用品の利用を増やす。

 年間1機ペースで海外衛星の打ち上げを受注したい考えで、20年以降は製造・打ち上げ費の半減を目指す。

 設備改良も進める。今は他国のロケットよりも小型の衛星しか打ち上げられないという。今後は打ち上げ後にエンジンをもう一度噴射して、大型衛星であっても静止軌道の近くまで到達できるような仕組みを開発する。

2段目の高度化に加えて部品単位での低コスト化も進めるということでしょうか。