映画『宇宙兄弟』を観てきた

早速観に行ってきました。微バレ注意。

2時間の枠で原作をどこまで盛り込むのかと思ってましたが、かなり構成を変えています。今テレビアニメでも同作品を放映していますが、あまりネタバレにはならないので両方観ても問題ないと思います。もちろんあんなシーンやこんなシーンはありますが、「ああ、こういう展開にするのね」という感じ。
自分は原作既読なので原作前提での話になりますが、やはり様々なネタが省かれています。賛否はありますがそこはまあ仕方ないですよね。個人的には選抜試験をもっと濃く描いて欲しかったところです。やっさんとの漫才やせりかさんとか、あとせりかさんとか。ただ最後にあの質問を持ってきて繋げるのは上手いなーと思いました。ラストは…思い切ったなあとは思いますがアリですね。逆にもうちょい「見せるだけ」にすれば潔かったかも。
映像はかなり素晴らしい出来でした。特に打ち上げシーンは出来上がってからリテイクしたという気合の入りようなだけあって、架空のロケットなのにNASA.TVの映像のようなリアリティです。しかも音がちゃんとバリバリいってるので臨場感も文句なしで鳥肌。ロケットロードの余韻も(原作通りですが)実に分かっていますよねえ−。ただあの部分が分離するというのは、どういう構成のロケットなのかちょっと気になりましたがw
太陽が沈んだり地球が昇ったりするのは… 月面では日中が2週間続きます。また基本的に地球は月面から見るとほぼ同じ方向・同じ高さに見え続けます。ただ、秤動という現象による「揺れ」はあるので「昇る」ことはありえますが、やはり数週間単位の動きなのであれほどの速さではありません。まあでもそこは映画としての演出ですし、何より見ていて「おおおおおおー」と感動したのでアリだと思います。
配役は意外と違和感なかったですね。そしてあのバズ・オルドリン氏が本人役で出演するという記事は見ていましたが、まさかあの役とは! あれはマジ快心のキャスト。セリフがいちいち説得力あるし演技が本当に自然。最後も座って見送っているだけであの雄弁さ。
いやあ、なかなか上手いこと美味しいとこ取りした映画でした。あとエンディングにコールドプレイの楽曲が提供されたのが話題になってましたが、OPも良いですよ。