「はやぶさ」回収に一役 東みよしで製造の密封装置 [徳島新聞]

 落下したカプセルは、砂漠内にある拠点施設で厳重に梱包(こんぽう)され、日本に輸送された。梱包の際、外気との接触を避けるために窒素で満たされた特殊な袋に入れられており、製品はこの密封作業に使われた。
 工場によると、「ハンディシーラー」は電池式のため、コンセントの無い場所でも使え、重さ約5キロで持ち運びやすい。これが、使用された大きな理由とみられている。
 JAXAは通常の市販ルートで購入したとみられ、カプセル回収に使われた事実は開発を担当した同工場の大西雅弘・開発課長(42)らも全く知らなかった。帰還から約1年後の11年5月末、販売会社社員にJAXA職員から「おかげでカプセルが無事日本への帰国を果たしました」というお礼のメールが届いたことで判明。大西さんは「こちらこそ『使ってくれてありがとう』と言いたい」と話している。

砂漠のど真ん中ですもんね。というか携帯用のシーラーなんてものがあるとは。