14年末の打ち上げ目指す はやぶさ2、製作着々 [中国新聞]

 宇宙航空研究開発機構は15日までに、小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げ目標を2014年12月に絞り込んだ。現在はエンジンや観測装置などの製作が着々と進行しており、プロジェクトを率いる吉川真よしかわ・まこと准教授によると、13年初めには機器同士を接続し、最初の動作テストをする予定だ。

 全体の設計が固まった4月以降の作業スケジュールは厳しく、吉川さんは「あと半年から1年、余裕があれば」と漏らす。急がざるを得ないのは、打ち上げのタイミングが限られるためだ。

 H2Aロケットでの打ち上げ後、探査機は地球の公転軌道に沿って太陽を一周しながらイオンエンジンの試運転を行い、15年12月に小惑星に進路を向ける。打ち上げが目標より遅れると、試運転の期間が取れない。

 その次の機会は19年だが、このときは探査機の太陽電池に光が斜めに当たる位置関係になり、動力不足の心配が生じるなど「ハイリスクな探査になり、適さない」と吉川さんは話す。

2014年12月となると、打ち上げから1年後に地球スイングバイを取るコースですね。しかし来年組み合わせ試験ですか。本当に色んな意味でギリギリですね。