海外技術/欧州宇宙機関、米次世代有人宇宙船の推進機構開発へ [日刊工業新聞]

 欧州宇宙機関(ESA)が米航空宇宙局(NASA)の次世代有人宇宙船「多目的有人宇宙船(MPCV)」の推進機構を開発することが20日までに明らかになった。ESAは2014年まで国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ輸送船「ATV」を計画分2機で打ち切り、同推進機構の開発費に充てる。
 ESA閣僚級理事会で承認された。
 MPCVは11年7月に退役した、有人宇宙船の米スペースシャトルに比べ、打ち上げと帰還の安全性に関して10倍の向上を目指している4人乗り宇宙船。ESAが開発するMPCVの推進機構はエンジンや燃料タンク、太陽電池発電機構などで構成。
 MPCVはNASAが開発中の次世代大型ロケット「SLS」によって打ち上げられ、21日間の任務をこなすことができる。特に居住モジュールとともに打ち上げれば、月や火星、小惑星まで飛行できる。

ATVは部品供給や経済の状況が影響して5号機で引退しちゃうんですよね。その分OrionMPCVにコミットするようですが、ATV有人発展型とかの構想はどうなるんでしょう。