ロシア、欧州との協力で衛星ガニメデの探査を狙う [sorae.jp]
以前ロシアは、ラプラス・エウロパPと呼ばれる木星の衛星エウロパに着陸する探査機の構想を持っていた。これはESAやアメリカ航空宇宙局(NASA)と共同で計画していた木星圏探査計画エウロパ・ジュピター・システム・ミッション(EJSM)の一つとして検討されていたものだ。ESAはこの計画にジュピター・ガニメデ・オービターと呼ばれる探査機を参加させる予定だったが、主にNASA側の予算の問題からEJSMは凍結され、欧州は自らが主導できる形へ、すなわちジュピター・ガニメデ・オービター単体だけで探査が成立するよう計画を立て直し、それがジュースとなった。
一方でロシアも、エウロパの強い放射線環境で動く電子部品の調達に苦慮しており、そこでエウロパよりは放射線の弱いガニメデに目的地を変更した。またジュースはカリスト、エウロパを探査した後、最終的にガニメデを訪れる事から、両者の協力の話が再び持ち上がってきた形だ。具体的な協力の内容としては、ロシア側の探査機がガニメデに着陸した後の、地球との通信にジュースを利用する事が考えられる。
ジュースは現時点で2022年に打ち上げられ、2033年にガニメデに到着する予定となっており、ロシアのガニメデ探査機もガニメデに同じ時期に到着できるよう打ち上げられる事になるだろう。
なるほど、一緒に打ち上げられるというわけではなく現地で協力するということなんですね。