宇宙基本計画:有人宇宙活動は縮小へ 民間衛星製造を促進 [毎日]

 宇宙開発について調査・審議する政府の宇宙開発戦略本部(本部長・安倍晋三首相)は25日、13年度から5年間の政策をまとめた次期「宇宙基本計画」を決定した。安全保障や防災、産業振興への利用を重点化する一方で、国際宇宙ステーション(ISS)での有人宇宙活動は「産業に役立つような成果が明らかでない」と縮小方針を示した。

 基本方針に「厳しい財政事情の中で、重点的に行うべき分野を絞って最大限成果を上げるよう推進すべきだ」と掲げた。

 そのうえで、宇宙利用を拡大する四つの社会インフラに、▽米国の全地球測位システム(GPS)を補完・強化する「準天頂衛星」▽気象衛星情報収集衛星などの「リモートセンシング(遠隔探査)衛星」▽通信・放送衛星▽宇宙輸送システム−−を挙げ、開発・利用を拡大する。

本日の宇宙開発戦略本部基本法がまとまりました。内容としてはこれまで報じられてきた通りですね。ていうか戦略本部の名前は随分久方振りに聞いた気がしますw

宇宙開発戦略本部会合(第7回)議事次第 [首相官邸]

こちらに資料がアップされています。

これまでに日本実験棟「きぼう」を建設、微小重力や宇宙放射線等の宇宙環境を利用した材料・生命科学、宇宙医学等の各種試験研究が実施されており、今後の成果が期待される。
「きぼう」の利用については今後、有人の特徴をいかすなど、研究内容を充実させて具体的な成果を出す工夫が不可欠である。

との指摘。確かに以前よりはコストダウンされているとはいえ年間400億の固定費は結構大きいことに変わりはありませんし、可能な限り有効活用して費用対効果を上げる努力は必要です。と言うと優等生的な感じになっちゃいますが、現在の利用範囲でコストダウンするか、利用規模を拡充して成果を増やすかと考えると、「きぼう」の有償利用枠を各国にも広げるというのも一つの手ですよね。一方的に縮めるだけが手ではないと思いますし、議事録でも「他にも多額の予算を使っているプロジェクトはある」「それらも同様に費用削減の努力が必要」との指摘もありましたがもっともです。あと以前の工程表図案では有人のフェードアウト具合が酷い描き方でしたがw、現時点で決定している2020年まで実施する表現に落ち着いています。あ、HTV-Rは早く作って欲しいなー(チンチン
あとさりげなく幹事会が廃止されておりました。

宇宙政策委員会 第11回会合 議事次第 [内閣府]

先日の宇宙政策委員会の配付資料がアップされていました。フォローアップ内に記述されていますが、結局ALOS-3の何をどう見直せというのかは分からず。ちなみにその下で重要事業と位置づけられているハイパースペクトルセンサを開発する経産省的にはこれをALOS-3に搭載するのがベストだと以前の会合で省担当者の方が回答していました。