中川翔子 宇宙に行けるなら片道切符でもいい! [JAXA]

!?

寺田:宇宙の中でも特に興味があることは何ですか?

中川:太陽系のガス惑星に興味があって、特に木星が好きです。岩石質の惑星よりもガスの方がファンタジーでいいなと思うんです。実は、木星は私の初恋の相手なんですよ。木星の縞模様や、太陽系で最も質量が大きいところがカッコいいと思います。以前、シューメーカー・レビー第9彗星が木星に衝突したんですが、地球が数個入ってしまうくらいの穴が開いても、木星は平然と自転していました。傷ついても普通に回っている姿を見て、ダメージ萌えというか(笑)。心惹かれました。

 そのほかにも、木星のいいところを挙げるときりがありません。木星の衛星は66個見つかっていますが、そのような子だくさんのところも好きです。また、数年前に木星の大赤斑が少し白くなった時期があったんですが、変化があって飽きさせないところもいいです。しかも木星は、その巨大な質量と重力で、地球に近づきそうな危険な彗星をこれまで吸い込んでくれていたんですよ。それを知って・・・私は木星を愛してしまいました(笑)。木星がカッコよすぎて、今も木星を考えない日はありません。木星は大きくて、優しそうで、傷ついてもクールで強いので、本当に理想の男性です。
寺田:木星は男性なんですね(笑)。

中川:はい。擬人化するのが好きなんです。天王星も好きですが、水色でかわいいので女性だと思っています。天王星は自転軸が横倒しなので、地球にいつもパンチラしているようだなあと想像すると楽しくて(笑)。宇宙のことを考えると本当にワクワクしてきます。

寺田:地球外生命については、火星を探査中のNASAの「キュリオシティ」に期待が集まっていますね。

中川:「キュリオシティ」によって微生物か何か生命の痕跡が見つかるだろうと思っていました。でも、キュリオシティが着陸したゲールクレーターでは、生命に必要なメタンが発見されなかったので、シビアな展開になっているようですね。火星着陸に成功した時点で、何か発見してくれるだろうと楽観的に思ったので、「あれ、やばいぞ」という感じです。何も生命が見つからなかったら、地球が本当に孤独な存在になっちゃうじゃないですか。この広い宇宙に地球のような星がすでに存在するのですから、遠すぎて私たちに見えないだけで、きっとどこかに生命が存在する星があるはずです。キュリオシティにはまだまだ期待したいと思います。

やばい!この人かなりガチだった! あとJAXA公式とは思えない背景の配色もじわじわきますw