NASA、ロシアの隕石は地球近傍小惑星「2012 DA14」と関係ない [sorae.jp]

 アメリカ航空宇宙局NASA)は2月15日、ロシアに落下した隕石について、同日に接近した地球近傍小惑星「2012 DA14」との関係はなく、単なる偶然だと発表した。

 発表によると、2月15日にロシアに落下した隕石は地球近傍小惑星「2012 DA14」の軌道とは正反対で、全くの関連性がないという。

隕石、重さ1万トン=威力は広島原爆の30倍超−「黒い破片」確認急ぐ・ロシア [時事]

 【チェリャビンスク(ロシア)時事】世界的に前例のない多数の負傷者を出したロシア・ウラル地方の隕石(いんせき)落下・爆発で、米航空宇宙局(NASA)は16日(米西部時間15日)、ウェブサイトを通じ、質量1万トン、直径17メートルと推定される小惑星が大気圏に突入して分裂し、隕石として落下したと明らかにした。
 NASAはこれより先、小惑星の直径を推定15メートルとしていたが、修正した。秒速18キロのスピードで大気圏に突入し、落下・爆発で広島に投下された原爆の30倍以上に相当する500キロトンのエネルギーが放出されたとみられる。NASA担当官は「平均で100年に1度ほどの割合で起こる規模」と指摘する。
 一方、ロシアで最大の被害が出たチェリャビンスクから西方約60キロのチェバルクリ湖では黒い破片が発見された。落下時に砕けた隕石の可能性があり、関係当局が確認を急いでいる。

黄道面に平行な太陽方向から秒速18kmで突入となると、元々は太陽を楕円軌道で周回していたっぽいですね。もちろん南極方向から飛来した2012 DA14は別物でしょう。シベリアは北極に近いですし、相対速度は第2宇宙速度を大幅に超えているのでどんなに頑張っても南半球側に直撃するか地球をかすめて明後日の方向に飛んでいくかで、地球の重力に捕まることはありません。
あと隕石の破片とおぼしき物体の写真も。

宇宙から見た、ロシアに落下した隕石の大気圏突入 [sorae.jp]

 欧州宇宙機関ESA)は2月15日、欧州気象観測衛星「メテオサット10(Meteosat-10)」によって撮影された、ロシアに落下した隕石の大気圏突入時の画像を公開した。

 この画像はチェリャビンスク時間9時15分(日本時間12時15分)、「メテオサット10」に搭載された観測機器「SEVIRI」によって撮影されたもので、中央に写っているのが、ロシアに落下した隕石が大気圏突入時に発生した雲だという。

突入の瞬間というか発生した隕石雲でしょうけど、これは見事に捉えていますね。しかしなんちゅう名前の衛星だw