県産ヒューズ、JAXAが表彰 [読売]
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、富山市月岡町の電子部品製造「立山科学デバイステクノロジー」(石黒栄一社長)の宇宙開発用部品「サブミニチュア限流ヒューズ」を優秀部品開発賞に選び、表彰したと発表した。
同ヒューズは人工衛星などで不具合が起きた部分を遮断し、システム全体を保護するために使われる。JAXAはこれまで海外から部品を調達していたが、希望納期の入手が困難となったため、同社が開発したヒューズを2011年度から採用、宇宙開発用共通部品に認定していた。
部品の新規参入を奨励するため、JAXAは今年度から同賞を新設し、11年度に新たに認定した5社の17部品を対象に選考。高品質な製品を安定供給し、宇宙開発に大きく貢献したとして、同ヒューズを第1号に選定した。
■立山科学グループ、人工衛星部品開発で表彰 [北日本放送]
立山科学グループ立山科学デバイステクノロジー 石黒 栄一社長「日本の宇宙事業に少しでも貢献したいという強い思いがあったということと 固有技術と信頼性というものを 弊社の武器にしてお客様にアピールしたいという思いが 非常に強かったと思うんですよね」「(今後は)若い技術者も導入して 次なる目標にむかって強く進んでいきたい」
JAXAはいま開発中の、雲の動きなどを調べる人工衛星にこのヒューズを使っていて、2年から3年後には、富山の技術が宇宙へはばたく予定です。
宇宙用の部品はいつも注文があるとは限らない上、動作試験なども厳しいため、製造から手を引くメーカーも少なくないそうですが、立山科学グループは今後も開発・供給を続けたいと話しています。
3年後というとEarthCAREでしょうかね。こういう量産のきかないであろう細かいパーツは採算も厳しいでしょうし、それでも協力してくれるというのはありがたいことです。