アマゾンCEO、アポロ11号のエンジンを海底から回収 [sorae.jp]

 アマゾン(Amazon.com)のジェフ・ベゾスCEOは3月20日、人類初の有人月面着陸を成功させたアポロ11号の打ち上げに使用された、サターンVロケットのF1エンジンを大西洋の海底から引き上げたことを自身ブログで発表した。
 発表によると、F1エンジンは深さ約4300メートルの海底から回収されたが、部品の腐食が激しく、シリアルナンバーなどを識別できないが、回収チームは少なくとも2基のエンジンを復元できる主要部品を回収したという。今後はアメリカ航空宇宙局NASA)と協議し、エンジンを復元作業及び展示を行う予定。

 この回収計画は昨年に海底からF1エンジンを発見したことをきっかけに、ジェフ・ベゾスCEOを中心に行われた。ジェフ・ベゾスCEOは民間宇宙開発企業ブルー・オリジン社も設立しており、宇宙開発に力を注いでいる。

海底からの回収といえば日本もH-II8号機におけるLE-7エンジンがありますが、エンジンそのものの大きさが段違いとはいえ4300mの深海から回収というのは凄いですね。サターンVの第1段はF1エンジンの5基クラスタですし、打ち上げられた回数を考えると数十基に上りそうですから探せばまだたくさん転がってそうです。