NASA、2014年に巨大ソーラーセイルを打ち上げ [WIRED]

2010年には、日本の宇宙航空研究開発機構JAXA)が、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」を打ち上げた。IKAROSは、約200平方メートルの帆を利用して金星フライバイを行った。

「Sunjammer」プロジェクトは、実用ミッションが可能なソーラーセイルの技術デモを行うためのNASA研究プロジェクトの一環だ。カリフォルニア州を拠点とする宇宙企業L’Garde社が主導している。

同プロジェクトはこれまで、オハイオ州にあるプラムブルック・ステーションの真空室で地上実験に2回成功したほか、2011年には9.2平方メートルの「ナノセイルD2」を低軌道に投入している。

2014年に予定されているSunjammerミッションは、1辺が約38mで、全表面積が約1,200平方メートル(1エーカーのおよそ1/3)のソーラーセイルを展開するものだ。これまでに宇宙実験が行われたソーラーセイルの約7倍という大きさのソーラーセイルを展開することになる。

このソーラーセイルは展開するとかなり大きいが、折り畳むと食器洗い機ほどの大きさになる。重量は32kgしかなく、これまで宇宙飛行した最大のソーラーセイルの約1/10の重さだ。80kgの使い捨てサポートモジュールに取り付けるかたちで、低軌道に向かうロケットのペイロードになる。研究者たちは、ソーラーセイルの安定性や、高度の維持能力、操縦性能などをテストすることになる。

大きさの割に軽量ですね。IKAROSは約300kgありましたがこれは大半がミッション部だと思われますし、これは低軌道実証ということでその辺は大幅に削られているんでしょう。ちなみに打ち上げにはFalcon9が用いられるようです。