「はやぶさ2」実験へ [十勝毎日]

 大樹では「はやぶさ2」が小惑星に着陸する際に地面との距離を測る装置「LIDAR(ライダー)」の実験を行う。レーザー光線を発射し、地面に当たって帰ってくる時間から距離を導き出す装置。同機の下部に搭載され、(1)「はやぶさ2」を安全に接近・着陸させる(2)小惑星の表面を科学観測する−など重要な任務を担う。「はやぶさ」の時代から研究・開発を継続していた。

 実験では滑走路(1000メートル)に同装置を設置。レーザー光線の発射位置を変えながら、正しく距離を測定できるかどうか複数のパターンで確認する。実験に適した環境があり、宇宙に理解のある土地柄でもあることから、大樹が実験場所に選ばれた。

 27〜31日の5日間、JAXA、「LIDAR」を製造しているNEC(本社東京)、LIDARの研究に協力する千葉工業大からスタッフ計10人が来町し、滞在する。

 JAXAの水野貴秀実験リーダーは「今回が集大成。実験でフライトモデル(実際に宇宙に打ち上げるもの)として確定させたい」と意気込んでいる。

FMの校正試験でしょうか。徐々にセンサー類も形になってきているようです。