世界初、音響シミュレーション技術による射点の最適設計 [JAXA]

宇宙航空研究開発機構JAXA)は、先の新型ロケット、イプシロンロケット打上げに使用された射点設計にJAXAスーパーコンピュータシステム(JSS※)を利用した音響シミュレーション技術を世界で初めて適用し、ロケットエンジンの排気ジェットから発生する射点音響レベルを前のM-Vロケットの10分の1以下、世界最静粛レベルに低減することに成功した。これは、打上時の射点音響計測データの評価結果より、設計の妥当性が実証されたことからも音響シミュレーション技術の実用性が確認された。音響シミュレーション技術による設計により、射点(射座・煙道)整備は従来手法(1970年代にNASAによって開発された半経験則をベースとした手法)による設計と比較して、10分の1以下のコストで実現した。

ランチャーに増設された煙道の設計に関して、先日のイプシロンロケット打ち上げにおける実測値から音響の大幅低減に成功した模様です。効果覿面ですね!