ロシア、小惑星に探査機を向ける [VOR]

「純粋に学術調査用の探査機である。小天体に接近し、その正確な軌道を突き止め、化学組成を明らかにする。ざっと次のような機器が搭載される予定である。まずスペクトルメーター、化学組成のアナライザー、図像・映像が記録可能なカメラ。これらによって、対象を観察し、データを記録し、また地球に送信する」

そうした活動の基盤として、ロシアの宇宙機器にかつて用いられなかった動力が用いられる。プロジェクト作成者の一人、ヴィターリイ・エゴロフ氏は次のように説明している。

「プラズマエンジンというものが使用される。これまで補助用エンジンにしか利用されてこなかったものだ。主軸エンジンとしての利用は初めてである。プラズマエンジンの長所は、燃料をわずかしか要求しないことである。長期間の追跡が可能だ。しかも、速度は通常の化学エンジンよりも高い」

ロシアも電気推進による小惑星探査を目指しているんですね。