JAXA、宇宙飛行士の新規採用を当面見送り [読売]

 国際宇宙ステーション(ISS)の運用が決まっているのは2020年まで。宇宙滞在が未経験の飛行士が3人おり、奥村理事長は「ただちに新しい人(の採用)ということにはならない」と説明、この飛行士3人を宇宙に送ることを優先する考えを示した。

 日本は16年以降、ISS計画にどうかかわっていくか未定だ。奥村理事長は「飛行士(の採用)よりも、ISS計画への対応を決めることが先決だ」と強調した。

宇宙飛行士:新規採用を凍結…JAXAが方針 [毎日]

 ISSは2020年までの運用が決まっているが、日本は16年以降の参加方針が未定。今月7日から長期滞在を始めた若田光一飛行士(50)の後は、15年の油井亀美也(ゆいきみや)飛行士(43)の派遣が決まっているのみで、現役飛行士8人のうち3人は宇宙未経験という状況だ。奥村理事長は「ISSをどうするか政府が進めるのが先。そうした方が子どもたちに(宇宙への)間違った夢を与えないで済む」と語った。

まあ確かに政府が縮小方針を示していてなおかつその内容が未確定、また新人宇宙飛行士のうちアサインされているのは油井さんだけであと2名は未定とあっては追加で募集をかける状況ではないのは分かります。しかし言葉尻とはいえ「間違った夢」ですか…。うーん。
ちなみにNASDAJAXAがこれまで募集をかけたのは1985年・1992年・1996年・1999年・2009年の5回で計11名。4回目と5回目は10年の間隔がありますので何はなくとも当面空くのはさほど不思議ではありません。あと現在現役で飛行可能といえるのは若田・野口・古川・星出・油井・大西・金井宇宙飛行士の7名。当面ISSが維持される2020年まで毎年1名ずつフライトしても間に合います(実際には滞在枠はもう少し小さいでしょうし)。ISS後の有人活動としては小惑星や火星などの深宇宙探査が計画されていますが、それはもう少し先の話になりそうですし。