三菱重工グラフ|熱人探訪 No.171 気象監視と緻密な計算で限りない夢を無限の宇宙へ [三菱重工]

こちらも以前の記事ですが。

そこで大きな役割を果たすのが、これまで三菱重工が積み上げてきたノウハウだ。ロケットの重さのおよそ9割は燃料。揺れ動く液体燃料が詰まった物体の複雑な動きを制御するには、まさに膨大な計算が必要になる。「そこで私たちの世代は、どうしてもコンピュータの能力に頼り、力業で計算してしまいがち。ところが経験豊富な先輩方は、モデル化という技を巧みに使います。複雑な事象からエッセンスを抽出し、単純化してからシミュレーションする。私が長々と書いていた計算式をほんの数行にまとめられてしまうこともあるほどです」。このような先輩たちに囲まれて仕事をすることで、井手の軌道設計の精度も磨かれてきた。

「延期から3日後、無事に17号機が打上げられたとき、金星探査機『あかつき』の顧客のプロジェクトエンジニアが私にかけてくれた『ロケットは最高の仕事をしてくれた』という言葉は、今も大切な宝物です」。

あれは見事な打ち上げでしたよね。にしても、軌道と気象の二刀流とは凄いです!