ロケットの燃料って何? [日経トレンディ]

イプシロン初打ち上げの時、「この技術はミサイルにも使える」という報道があったが、そもそもロケットとミサイルの違いはどこにあるのだろうか。

 長期保管が可能なので、固体ロケットはミサイルに向いている。ミサイルは一度有事が発生したらすぐに発射できる必要がある。いちいち液体燃料を何時間もかけて注入していたら手遅れになってしまうかもしれない。

 それでは、固体ロケットのイプシロンがそのままミサイルに使えるかというと、答えはNoだ。ロケットとミサイルとでは工業製品として要求される性能が違う。ロケットの場合は、高価な衛星を確実に正しい軌道に投入する必要がある。天気が悪ければ打ち上げを延期することもできる。一方ミサイルは、一機が不発でもまとめて2機、3機と発射できればいい。数を揃えるためには低コストである必要がある。また、どんな悪天候であっても必ず正常に飛んでいく必要がある。ロケットとミサイルとでは、基礎となる技術は共通だ。しかし、工業製品として要求される性能が違うので、そのまま転用できるわけではない。

なんか詳しいなと思ったら松浦さんの記事でした。載せる衛星はそうそう代えが利きませんものね。