打ち上げロケット再利用化へ着陸脚、スペースXが3月に実験 [ロイター]

スペースXは昨年9月、ロケット落下の衝撃を和らげるため、落下時にエンジンを始動させるテストを実施。実験は成功したように見えたが、機体が回転して燃料がうまく流れず、ロケットは海面に激突した。

これを受け、エンジンの再始動に加えて、ロケットに装着した4本の脚を展開するという対策を採用。3月16日に予定されている打ち上げで実験を行う。脚はロケットの底部に取り付けられ、打ち上げ時には収容されるとう。

スペースXは最終的に、ロケットが打ち上げ後に発射場まで戻り、再利用できるようになることを目指している。

同社の広報担当は、今回の実験が成功する確率は40%以下で、ロケットを回収できる見込みは低いが、「われわれは(成功に)近づいている」との見方を示した。

ロケット打ち上げ価格を100分の1に…スペースX、完全再使用ロケットを3月実証へ [Response]

着陸脚は折りたたまれた状態から、ロケット第1段切り離し後に圧縮ヘリウムガスで展開する。第1段のマーリン1Dエンジンを再点火して減速しながら降下するという。ロケット第1段は、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地からの打ち上げから数時間後に大西洋上で回収を目指す。最終的な目標は陸上への垂直着陸による回収だが、「超音速から亜音速への精密な制御技術がまだ開発途上のため」今回は着水試験を行うとイーロン・マスクCEOは自身のツイッターでコメントしている。

脚が付いた! しかし海上着水とはいえかなり開発スピードが速いですね。