小惑星探査機:「はやぶさ2」支える地方大学 [毎日]

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 はやぶさ初号機(2003年打ち上げ、10年帰還)がきっかけとなり、会津大に惑星などの成り立ちを研究する惑星科学の専門家が集まるようになった。出村(でむら)裕英上級准教授らは、初号機が探査した小惑星イトカワの立体的な形状を観測データから作る「形状モデリング」のソフトウエア開発に携わった。はやぶさ2には、09年に発足した部門「宇宙情報科学クラスター」の研究者が参加する。

 もう一つの多くの研究者がかかわる拠点が、千葉工業大(千葉県習志野市)だ。同大には惑星探査研究センターがあり、はやぶさ2にセンターの半数以上の7人が11年から携わる。小惑星にクレーターを作る衝突装置、可視光カメラの開発のほか、レーザー高度計で小惑星に漂うダスト観測に挑む。

いずれも探査ミッションで重要な役割を果たすところですね。会津大ではこのほか水分を検出するための近赤外線カメラを開発中。またミネルバ2には有機物を検出するための紫外線センサも搭載するそうです。千葉工大のレーザー高度計では小惑星周辺雰囲気ダストを観測。イトカワでもこれの有無が取り沙汰されていましたし、非常に興味深いですね。