太古の月、自転軸ずれていた=「かぐや」データで解明−九大など [時事]

 九州大の高橋太准教授らの研究チームは、月面に局地的に残る磁場が、過去の月の大規模磁場の強さや方向などを記録していると考え、かぐやなどの観測データを詳しく解析。その結果、約40億年前には大規模磁場が存在し、現在の極地から約30〜45度緯度がずれた地域に、磁極があることが分かった。
 地球や水星など大規模磁場を持つ惑星は、磁極と自転軸の中心がほぼ一致することが分かっている。このため、約40億年前の月は現在とは違う面を地球に向けて自転していたと考えられるという。
 高橋准教授は、現在までの間に、巨大隕石(いんせき)の衝突など自転軸の移動を起こすような出来事があったと推定。「月に大規模な変化があれば、地球にも影響が考えられる。月と地球の両方に何が起きたかを理解できるようになるのではないか」と話している。

他にもルナ・プロスペクターのデータも利用。S極・N極ともにちょうど対極にポールシフトの痕跡が確認されたようです。