ビーナス・エクスプレス、大気圏に突入 [NATIONAL GEOGRAPHIC]

突入し、また戻ってくるそうです。

 金星の周回軌道を飛行中の欧州宇宙機関ESA)の探査機ビーナス・エクスプレスは5月、厚い二酸化炭素の大気を静かに降下して高度130キロまで到達した。

 3週間かけて二酸化硫黄の雲をかき分け、存在の可能性が指摘されている弱い磁場を探索し、低層大気に関する情報を収集する予定だ。また、将来のロボット探査で応用が期待される、大気抵抗を利用して減速し、軌道を制御する「エアロブレーキング」もテストされる。

 すべてが計画通りに運んだ場合は、再び大気層から浮上し、数カ月間データを収集してから、今年の後半には最後のメッセージを地球に発信する予定だ。しかし探査機の状況や残燃料の量によっては、計画が変更を余儀なくされる可能性もある。

エアロブレーキングの実験などを目的として高度を一時的に下げた模様です。