「ドラマはもう必要ない」――今年、小惑星探査機「はやぶさ2」が宇宙へ行く理由 [日経トレンディネット]

はやぶさ2」のサンプル(小惑星の物質)採取機構は「はやぶさ」と同じ方式ですが、「はやぶさ」よりも多く、少なくとも100mg、できれば10gを越えるほどの物質を確実に取りたいと考えています。

オシリス・レックス」は「はやぶさ2」より大型の探査機です。着陸地に窒素ガスを吹き付けて表面の砂を巻き上げ、「はやぶさ2」よりも大量のサンプルを持ち帰ることができて、うらやましいのですが、固い岩の上では弾丸発射型の「はやぶさ2」の方が効果的かもしれません。また「オシリス・レックス」は、1地点で試料採取をする予定です。

かつてOSIRISは「はやぶさ」と世界初の小惑星サンプルリターンで競合する関係でしたが、OSIRIS-RExと「はやぶさ2」はお互いに協力して進められています。
ところでOSIRIS-RExはガスを吹き付けることでレゴリスを巻き上げて採取する方式で、「はやぶさ2」を上回る60g以上の試料を採取する計画となっています。しかしサイエンスの面では量の違いはそこまで不利ではなく、むしろ複数地点での採取、さらに内部の物質の採取も試みるなどの優位性があります。
ところがNASAは上の記事にもあるようになんと数m級の小惑星、あるいは小惑星の一部を地球近傍に持ち帰ろうという計画を進めており、やはりスケールでは圧巻ですw ちなみにこの計画には日本に協力を要請しており、もし実現できれば非常に面白くなりそうです。