Sierra Nevada Corporation Announces Cooperative Understanding with Japanese Aerospace Exploration Agency for the Dream Chaser® Space System [Sierra Nevada Corporation]
これは面白いことになってきましたよ。有人有翼往還機「ドリームチェイサー」を開発中のシエラネバダ社（SNC）とJAXAが覚書を締結したそうです。
SNC will work with JAXA on potential applications of Japanese technologies and the development of mission concepts for the Dream Chaser spacecraft. Additionally, SNC and JAXA will explore the possibility of launching and landing the Dream Chaser spacecraft in Japan. This international collaboration will widen the breadth of the global capabilities offered by SNC’s Dream Chaser reusable, lifting-body spacecraft
JAXA joins the expanding SNC international team that includes the European Space Agency (ESA) and the German Aerospace Center (DLR). SNC is confident that the expertise the Japanese bring will further advance the development of the Dream Chaser spacecraft, while providing JAXA access to Dream Chaser flights to advance its space technologies, flight opportunities and space interests in LEO.
現在ドリームチェイサーはSpaceXのドラゴン宇宙船と同じくNASAとの契約でISSへのクルー輸送サービスを目指し開発中です（CCDeV）。今回の話の中では日本からのドリームチェイサー打ち上げ・着陸までを視野に入れて検討を進めているようです。SNC的にはドリームチェイサーの開発協力についても期待しているというふうにありますね。他にもESAやドイツのDLRも参加しているそうです。
総重量は9tほどの小型シャトルなのでスペック的にはH-IIAでもいけるかも知れませんが、有人対応となると新型基幹ロケット待ちでしょうし、それまではアトラス5あたりを使うことになるのかも知れません。ファルコン9はドラゴンが使いますし、アトラス5やデルタ4は高いですしで白羽の矢が立ったのでしょうか。日本はALFLEXでの着陸実験やHYFLEXでの再突入実験、HSFD、HTVの補給ミッションでデータを持っていますから、この手のリフティングボディ機開発に資する部分は大きいでしょう。（ESAの実験機IXVは今後打ち上げ予定）。日本としてもなかなか独自の有人計画が立ち上げられませんが、まさかのHOPEっぽいの復活となればなかなか面白いですね。
ちなみにこのドリームチェイサーはクルー輸送に特化したものなので、HTV-R計画とは競合しないと思われます。
