火星探査機マーズ・オービター、火星に到着 史上最多、7機の探査機が集結 [sorae.jp]

 運用チームが固唾を呑んで待つ中、8時00分(同11時30分)に探査機からのデータが到着、噴射を予定通り終え、火星を回る軌道に入っていることが確認された。今後探査機は、より大容量のデータを送受信できるアンテナを地球に向ける予定で、軌道投入に関するより詳細な情報が送られてくることになっている。

先日のMAVENに続き、インド初の火星探査機マンガルヤーンも軌道投入に成功したようです。おめでとうございます! 火星探査というのはどうも鬼門であり、これまで数多の探査機が失敗を繰り返しています。NASAもご多分に漏れず、ロシアなどは旧ソ連時代を含めて相当悲惨なものです。日本も2000年代に火星探査機「のぞみ」で辛酸を味わっています。数少ない機会でしっかり成功させるのは見事です。
ところで日本としては現在金星探査機「あかつき」が来年末の金星最アプローチへ向け飛行を続けていますが、火星探査計画としては検討段階に留まります。それすら2020年代に実現するかどうかも不透明なもので、下手したら30年に1度ということにもなりそうです。「ひてん/はごろも」→「かぐや」、「はやぶさ」→「はやぶさ2」などは成功して初めて実現するようなもので、「のぞみ」のように失敗してしまうとリベンジどころかそれでほぼ打ち切りです。(正確に言えば月探査に関しては同時期に開発していたLUNAR-Aがありましたが)。それが詰め込み型に繋がって更に時間がかかってしまうような傾向にありますので、このへんもうちょっとどうにかならないかなーと思いますね。それを解消するはずの小型科学衛星シリーズも打ち上げ頻度向上に繋がる目処は立っていませんし。