御嶽山、噴火前後で最大9cm変化…JAXA、差分干渉処理した画像を公開 [Response]

長野県と岐阜県の県境に位置する御嶽山は、9月27日午前11時53分頃噴火した。JAXAでは、「だいち2号」のパルサー2を用いて、9月27日から連日、御嶽山を観測している。9月29日の観測は、8月18日の軌道を42日後に通ったもので、これらから差分干渉処理を行ったもの。

特に山頂を含む6km四方の領域について、変動結果とPALSAR-2画像を重ね合わせ表示したものを公開、42日間の地形の変化が分かるようになっている。

「だいち2号」の差分干渉は初めて見ました。

「だいち2号」による御嶽山の観測結果について (インターフェロメトリによる観測) [JAXA]

山頂付近は9月29日の降雨と降灰の影響でやや干渉性が落ちていますが、地獄谷内で剣ケ峰から南西方向900mの地点を中心に緑円内が東西700m×南北350mに渡り黄色〜赤色に変化しています。ここで衛星に近づく変化があったものと思われます(最大約9cm)。これが地面の隆起によるのか、西側への地滑りなのかは今後の検討が待たれます。なお、剣ケ峰の北半分は全体に青系色となっていますが、独立峰特有の大気遅延の影響が補正し切れていない可能性があります。

独立峰にはそのような条件があるんですね。