主エンジン異常が爆発原因 ロケット事故で米企業 [47NEWS]

 【ワシントン共同】国際宇宙ステーション無人補給機「シグナス」を載せたアンタレスロケットの爆発事故で、米オービタル・サイエンシズは5日、1段目ロケットに2基ある主エンジンのうち、1基の燃料ポンプに起きた異常が事故原因とみられると発表した。

 このエンジンは旧ソ連時代に開発製造されたものを米企業エアロジェットロケットダインが改造した「AJ26」で、ロシアが保管していた。

 同社は米航空宇宙局(NASA)とステーションへの物資補給契約を残しており、2015〜16年にかけて米国や欧州の企業に委託して、別のロケット1〜2機を使ってシグナスを打ち上げる計画。

Orbital Sciences: Antaresロケットの爆発事故を受けてAJ-26エンジンの利用廃止へ [business newsline]

今のところ、AJ-26エンジンの代替エンジンの具体的な候補は挙がっていないが、RD-193、RD-180、もしくは、AJ-26の元となったNK-33をベースに再開発を行うことが検討されている模様だ。

RD-193、RD-180、AJ-26はいずれもロシア製のロケットエンジンとなる。

オービタル社のプレスリリースも出ていますが、とりあえず来年は別のロケットを借りて1〜2機のシグナスを打ち上げ、1段目に用いられているAJ26から別エンジンへのアップグレード計画を早めるそうです。となると、AJ26は今回で打ち止めということになるようですね。AJ26の対策とアップグレードを平行するよりアップグレードに注力しようという判断でしょうか。いずれにしろ代替ロケットを用意できるなら確かにこの方が良さそうです。まあ、たった4回の使用というあっけなさも感じはしますが…