彗星最接近、火星上層大気に大きく影響か NASA [AFP]

サイディング・スプリング彗星の塵は、火星の上層大気に激突して巨大な濃い電離層を形成し、上層大気の化学的性質を文字通り一変させた」とグリーン氏は記者団に述べた。火星の高高度上空にある電離層内で発生したこの付加的な荷電粒子(イオン)の層は、一時的なものだった。

NASAによると、流星群の発生直後に高高度の大気中でマグネシウムイオンと鉄イオンからの非常に強い紫外発光を(メイブンは)観測したとされる。「地球上で起きた最も激しい流星嵐でも、これほど強力な反応は生じなかった」

 メイブンに搭載された紫外線撮像分光装置の分析機器部門を率いる米コロラド大学ボルダー校(University of Colorado at Boulder)のニック・シュナイダー(Nick Schneider)氏は、人間が火星にいたとすると、空に黄色く輝く光が見えたかもしれないと話す。

ひえー、一時的にはかなりの影響があったんですね。かつてハレー彗星が大接近した時にもいろいろパニックになったと聞きますが、実質的に影響はなかったとはいえあながち誤りではなかったかもですね。