着陸機フィラエ、彗星への着陸を確認 地表からの写真も [sorae.jp]

その後、フィラエの磁力計のデータから、最初に着陸したと思われる時刻である0時33分の後に、2時26分と2時33分にも着陸をしていることが判明した。つまり、最初の着陸後、機体は固定されず、大きく跳ね上がり、約2時間後に再び着陸。そしてさらにまた跳ね、7分後に三度、着陸したということになる。

 13日19時過ぎには、ESAはフィラエが彗星の表面で捉えた、地表の写真を公開した。これにより、フィラエの着陸が成功したこと、またフィラエの機能が正常であることが裏付けられた。

 また着陸地点の写真には起伏が多く、また影も多く見受けられる。当初、着陸を予定していたのは比較的平らな場所であり、着陸時に跳ね上がったことで、予定とは異なる場所に着陸している可能性が高い。また彗星との固定も行われていないようだ。

続報が来ましたが、どうやらフィラエはタッチダウンにおいて数回大きくバウンドしたようです。うむ、なんか本邦の小惑星探査機を思い起こしますね。事前にガスジェットスラスタが機能しないことが分かっていましたのでタッチダウンの瞬間に機体を地表に押さえつけることができず、また微少重力であるためかなりの距離を跳ねた模様です。しかし脱出速度以下であったためなんとか地表に落ち着くことができたようです。なかなかこういうのは一筋縄ではいきませんね。

彗星地表から最初の画像が到着:ロゼッタの探査機「フィラエ」 [WIRED]

そして待望の画像が届いています! 相当ゴツゴツしていますね。大きめの画像はこちらなどで公開されています。

彗星 クレーター縁に着陸 欧州探査機充電に影響? [東京新聞]

 バウンドしたのは、機体を地面に固定する装置が十分作動しなかったため。機体は崖状になったクレーターの縁にあり、陰に入る時間が多いため太陽電池で十分発電できていない。フィラエの主バッテリーは2日半持続するが、副バッテリーの太陽電池での充電が遅くなるため、最長3カ月とみていたその後の活動に影響する恐れがある。

 フィラエの機体は1メートル四方の箱形で、3本の脚を展開した。搭載カメラで脚の1本付近を撮影した写真には、ひび割れた岩石のような地面が写っていた。

そして今朝のブリーフィングでは更に詳しい状態が。どうやら相当険しい地形の場所に着陸してしまったようで、日陰が多く発電がままならない状態のようです。こちらに周囲の様子を捉えたパノラマ画像が届いています。
この状態からリアクションホイールなどを使って移動を試みるかどうか、なんとか生きている間に立て直せればいいのですが。日向に移動し、アンカーを固定すれば当初の計画通りドリルでサンプル分析を行うことができます。