「彗星の大気」から有機分子を発見:探査機「フィラエ」 [WIRED]

このデータを収集したのは、欧州宇宙機関ESA)による彗星探査機「ロゼッタ」の着陸船「フィラエ」(日本語版記事)に搭載された、サンプルを採取して組成を分析する機器「COSAC」で、炭素を含む有機分子の存在を、67Pの薄い大気(地表付近の気体)から検出したという。

この炭素化合物がどのような組成なのかはまだ明らかではなく、詳細を知るにはさらにデータを分析する必要がある。

なお、これより前の分析では、67Pの地表が氷に覆われており、推測よりはるかに硬いものであることがわかっている。

熱の測定と調査を行う機器から得られたデータによれば、67Pの地表は厚さ10〜20cmの塵に覆われており、その下には、硬い氷または氷と塵の混合体が存在するという。

科学者らは、67Pの地表で使用された10個の装置のうち、最後の装置である「SD2」と呼ばれるドリルが、少なくともある程度の土を分析用に採集できたのではないかと希望を抱いている。

NASAのスターダストが回収した彗星の尾のサンプルからも有機物が発見されていますので、やはりありますよね。彗星表面の状態も興味深いです。氷のような状態であろうことは想像できますが、分厚いレゴリスも存在するということはフィラエのタッチダウン時にかなり舞い上がったでしょうし、衝撃も吸収されたのではないかと思います。