高詳細な遠赤外線全天画像データを公開 〜赤外線天文衛星「あかり」の新しい観測データを研究者が利用可能に〜 [ISAS/JAXA]

2006年に打ち上げられた赤外線天文衛星「あかり」の科学的目的の1つは、赤外線で全天を観測し、より高い解像度のデータを取得することです。今回完成した画像データでは「あかり」が1年4ヶ月をかけて取得した全天の99%以上の領域に及ぶ観測データが使われています。土井らのチームは今回65, 90, 140, 160マイクロメートルの4つの波長で、解像度およそ1分〜1.5分角の全天画像を完成させました。この解像度で全天の遠赤外線画像が得られたのは世界で初めてのことです。

以前には全天カタログも公開されていましたが、今回完成したのは全天の遠赤外線画像データ。膨大な量の観測データを全て校正して満を持してその全容が公開されました。解像度が高いだけに相当大変だったのではないでしょうか。