ロッキード・マーティン社、補給船「エクソライナー」と宇宙タグボート「ジュピター」を発表 [sorae.jp]

 エクソライナーとジュピターの最大の特長は、ジュピターが再使用できるという点にある。宇宙ステーションへの物資を補給を終えた後、エクソライナーとジュピターはステーションから離脱するが、すぐには大気圏に再突入せず、軌道上で待機する。そして地球から新しいエクソライナーを、ただしジュピターを装備しないエクソライナーのみの状態で打ち上げる。その後両者は軌道上でランデヴーし、ジュピターに搭載されているロボットアームを使って、古いエクソライナーと新しいエクソライナーを交換する。このとき、ジュピターは新しいエクソライナーから推進剤の供給を受ける。そして新しいエクソライナーはジュピターによってステーションへ向けて飛行、一方の古いエクソライナーはアトラスVの第2段(セントール)を使い、大気圏へと再突入し、処分される。

 ジュピターを軌道上で再使用することにより、補給にかかるコストが削減でき、また2回目以降のエクソライナーはジュピターを搭載しない分、より多くの物資を搭載して打ち上げることが可能になる。

うーむ、オペレーションは複雑になりそうですがかなり面白いコンセプトですね。軌道上で推進モジュールを使い回すというものですが、キーとなる推進剤の補給については何年か前に「Orbital Express」というDARPAのミッションで軌道上実験が行われていましたね。この流れを汲むものなのでしょうか?