彗星探査機、制御不能の「恐怖」を経験 欧州宇宙機関 [AFP]

 だが、彗星表面から高度14キロ以内に突入した周回探査機ロゼッタにとって、この噴出現象は予想外の規模で問題となった。彗星から噴出している濃密なガスと塵の中を飛行することで、同機に搭載の太陽電池パネルはその抵抗にさらされてしまった。パネルは一杯に広げた羽のような形状をしている。

 この現象によってロゼッタには別の問題も発生した。星を自動追跡して位置を制御するロゼッタの追跡装置が、彗星から飛来する何百個もの破片を星として誤検出してしまったというのだ。その結果、同機は軌道の外に流され始め、地球上の管制センターとの通信に使用されるアンテナの向きも地球の方向からずれ、通信状態が不安定になった。

その後ロゼッタはセーフモードに移行し、彗星から数十km離れたところで再び補足されたそうです。ちょっと「はやぶさ」の第1回タッチダウンを彷彿としますね。