イラク2邦人襲撃 橋田さん「今回は危ない」5度目のイラク、不安が現実に [Sankei Web]

「戦場というのはね、インターネットの社会じゃないんですから。現場は一分ぐらいで暗転します。完全に安全ということはありえないんだ。自分である程度、覚悟するしかないんですよ」―― 1日未明のテレビ朝日系『朝まで生テレビ』。イラク問題をテーマにした討論で、橋田さんは手をあげ、戦場取材への自らの考えをこう話した。
サマワ自衛隊はオランダ軍や地元の自警団によって厳重に守られています。イラク抵抗勢力にとっても並大抵な作戦ではない。厳しいハード・ターゲットです。そうなると、ゲリラはソフト・ターゲットに変更せざるを得ない。とくに記者は危ない」
「橋田さんは何一つ油断していなかった」。三月に取材でイラクを訪れ、橋田さんや小川さんと一時行動をともにしたコラムニストの勝谷誠彦さん(四三)はこう話す。今回と同じバグダッドサマワのルートも車で走ったが、橋田さんは「バグダッドを出てすぐと、サマワ入り口のアリババ集落といわれるところが危ない」と、危険を認識していたという。
橋田さんは「戦場という土俵で、正規の軍隊が対峙し、戦闘しているときは比較的安全だ。一方の軍隊が崩壊する直前、あるいは、崩壊直後がもっとも危険だ」と自著で紹介。
今回は単なる取材ではなかった。昨年、取材中に知り合った、戦闘に巻き込まれるなどして左目を失明したモハマド・ハイサム・サレハ君(一〇)を静岡県沼津市の病院に入院させようと迎えに行き、事件に遭遇した。
やさしさは人質事件で批判された若者にも向けられ「宇部日報」では「軽率さはあったと思うけどね。学習しながら一人前になるものです」。さらに「百パーセント安全と言い切れる日常生活はあり得ない。妻も理解しています」とも話していた。

とうとう邦人が犠牲になってしまいました。 勝谷氏は金品を狙われ、5名の民間人は人質にされ、直接命を狙われはしませんでしたが、今回ばかりはガチですね。 プロ中のプロ、何十年と戦場を駆け抜けたカメラマンだそううですが、そういう人でさえあっさり命を落としてしまう場所です。 それも戦闘行為ではなく一部の武装集団による非武装の民間人襲撃。 日本人だからか、あるいは米の手先だからか、いずれにしても日本人にとってより危険な場所となりました。 ご冥福をお祈りします。