スーパープレッシャー気球の性能試験を実施 [ISAS/JAXA]

JAXAはこれまで、宇宙科学研究本部大気球観測センターを中心に、グンゼ(株)や藤倉航装(株)などと共同で、ポリエチレン、ナイロン、エバールを5層に重ねた厚さ0.025ミリメートルの樹脂膜を開発してきました。気球の形状設計にも工夫をし、直径42メートルの「PB30」型と同55メートルの「PB60」型の各3分の1のモデルを製作しました。

今回の試験では、製作した気球に段階的に空気を注入して膨らませながら、その都度、内圧や形状などを計測することで、強度の確認と設計の妥当性の検証を行いました。2日目には限界まで空気を注入して最大耐圧能力を測定する破壊試験を実施しました。試験の結果、気球は成層圏での実用内圧の10倍である2000パスカルにも耐え、ほぼ設計基準である2089パスカルで破裂し、実験は成功しました。

これは大成功ですね。 5月には飛行試験を行なうそうです。