地球観測衛星「だいち」の衛星画像、格安で販売 [朝日]

販売する財団法人リモート・センシング技術センターによると、衛星画像は白黒、35キロ四方で1枚2万5000円。解像度は2.5メートルで、2万5000分の1の地図作りに最適だ。現在、商業用で最も安いとされるフランスの衛星スポット5は、同面積、同解像度で約60万円という。

だいちが安いのは、開発費や打ち上げ費を国が負担したからだ。

この度校正運用を終了し定常運用に移行した陸域観測技術衛星「だいち」ですが、かなりお安い価格での画像販売を行なうようです。

打診段階ですでに、これまで衛星画像に手の出なかった途上国などの関心を集めている。フィリピンなど東南アジアからは、洪水や火山噴火、地震の被害を防ぐハザードマップづくりなどに役立てたいと数十の機関や研究者から相談が寄せられた。高解像度の地球観測衛星を持たない中国からも、西部大開発に利用できる未開発地域の詳細な画像がほしいとの希望があるという。

また、途上国などを含め多くの国や機関から問い合わせが相次いでいるようです。 低価格はもちろん、校正運用中にも積極的に災害観測を行なったのも良いアピールになったのかもしれませんね。

ただ、スポット5が時期と場所を選んで撮影する「偵察機能」を持ち、機動的な撮影ができるのに対し、だいちが海外の同じ地点を撮影するのは1年に1度なので、晴天に恵まれないと画像取得に年月がかかる難点がある。

ただ、この記述は誤りですね。 「だいち」は46日周期で同地点の上空を通過し、さらにセンサーの首振り機能がついていますので2日に1度は同地点を撮影可能です。 ついでに天候に左右される事のない合成開口レーダーも搭載しています。 多分これは同じ時刻に同地点を通過する頻度を指すのではないかと思われます。
何はともあれ、今後もますますの活躍が期待できますね。

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これでもかなり縮小した画像で、しかも3Dデータだというのだから素晴らしい。 「だいち」の観測した画像ライブラリはこちら