北朝鮮核問題:合意文書の「あいまいさ」論議 予算委など [毎日]

安倍晋三首相は、拉致問題の進展がなければ日本は95万トンも支援しない考えを示したが、原口氏は「作業部会で誠実な対応が出れば進展とみるのか、拉致問題の全面的解決をもって支援するのかでは相当幅がある」と「進展」の定義をただした。首相は「どこまで行けば進展と言えるかは、我々が適切に判断する」と述べるにとどめた。

一方、自民党の外交関係合同部会では、平沢勝栄衆院議員が「韓国は日本も95万トン支援に応じるとみている」と指摘。外務省は「韓国は希望としては日本を含めているが、日本の立場は明確に理解してくれている」と理解を求めた。舛添要一参院政審会長は「拉致問題が進展しないと安倍政権に打撃になる。今回の合意が最悪のシナリオになることはないか」と、この合意が逆に拉致問題解決の妨げになる可能性を指摘した。

日米、特に米国は国内でも突き上げくらいまくってて「進展」に囚われるあまりに実利が全く見えてこなかった6者協議。 中韓露もさっぱり煮え切りません。 オンボロ核施設を閉鎖する見返りに実験結果とエネルギー支援を取り付けた北朝鮮の一人勝ちですな。 で、一応日朝の協議の場は新たに設けられるようですが、初期支援には参加せずとの事で4ヶ国の了承は得ているものの、本格支援に入った場合にもそれが出来るかどうかという話ですね。 支援の建前としてやたら妥協した拉致問題の「進展」とやらが出て来たら、流石にそれは無いだろうと思いますが、正直こんなのでどうしようがあんねんと。 そんな気分です。

核兵器は別問題=北朝鮮筋 [時事]

タス通信によると、6カ国協議に近い北朝鮮筋は13日、核兵器は同協議で採択される合意文書とは「別問題」だと述べた。北朝鮮は既に、核保有を宣言している。 

ほら、早速。

前原前代表 拉致進展なくば支援なしを批判 [NNN24]

安倍首相が「拉致問題が解決しなければ北朝鮮へのエネルギー支援を行わない」としていることについて、民主党・前原前代表は13日、衆議院予算委員会で「北朝鮮が暴発すれば日本が被害を受ける。国益につながらない」と批判した。

前原前代表は「どちらが大切なのかよく聞かれる。拉致の問題なのか、核の問題なのか。(安倍首相は拉致問題に)こだわり過ぎている。変えるなら早いほうがいい。6か国協議の中からだんだん日本は発言権がなくなってくるのではないか」とただした。

これに対し安倍首相は「スキーム全体での協力は、日本もしていきます。日本の強い意思ということで(各国から)了解を取っている状況。(日本の援助は)拉致問題を解決していくための大切なツールである限り、たやすく手放すわけにはいかない」と反論した。さらに、安倍首相はアメリカなども日本の方針を理解しており、何ら国益を損なわないとの見方を強調した。

核も拉致も北朝鮮の問題である点では一緒。 核さえ解決すれば良いなんて事にはならないですよ。 民主党の審議拒否と同じでw、安部首相の反論に一理あり。

6カ国協議:自民に孤立警戒の声 執行部は圧力堅持強調 [毎日]

これに対し、先月に北朝鮮入りした自民党山崎拓前副総裁は「朝鮮半島の非核化の実現に向け一定の前進が見られたことを評価したい」としたうえで「日本も合意している以上、我が国も応分の負担を行うことは当然」と支援参加は不可避との認識を強調。「拉致問題は、圧力だけでは何の前進も見られない」と安倍政権の対北朝鮮政策に疑問を投げかけた。加藤紘一元幹事長も毎日新聞の取材に「日本は取り残された感は否めない。今後の展開は日本外交は苦しくなると思う」と指摘。の圧力路線について「維持できなくなる。エネルギー調査に参加することは方向転換であり、国民に説明しないと(国民からの)信頼感を維持できない」と語った。

取り残されなんてしませんよ。 北朝鮮支援させていただくわけではないですからね。 むしろこうやって内側から安易に冷やかす方が日本の立場を不利にさせるんじゃないですか。