安倍首相は「ごまかし」と批判、ワシントンポスト社説で [朝日]

同紙は、6者協議で拉致問題の進展を最重要課題とする日本政府の姿勢について「この一本調子の政策は、国内で落ち込む支持の回復のため拉致被害者を利用する安倍首相によって、高い道義性を持つ問題として描かれている」と皮肉った。拉致問題については平壌の妨害に文句を言う権利がある」としながら「第2次大戦中に数万人の女性を拉致し、強姦(ごうかん)し、性の奴隷としたことへの日本の責任を軽くしようとしているのは、奇妙で不快だ」と批判した。

さらに政府が16日に決定した答弁書は、93年の河野官房長官談話を「弱めるものだ」と指摘し、歴史的な記録は「北朝鮮が日本の市民を拉致した証拠に劣らず説得力がある」と主張。首相が河野談話を後退させることは「民主主義大国の指導者として不名誉なことだ。日本政府の直接の関与を否定すれば、北朝鮮拉致問題の回答を求める正当性を高めると考えているかもしれないが、それは逆だ」としている。

首相が発言した内容から随分と論点がダイナミックにずれていて根拠もなく自信満々なのには一体どうしたものかと思ってしまいますが、これがあちらで普通にまかり通っているとなると頭の痛い話ですね。 安倍首相も言った後は煮え切らない態度で広義だ狭義だと曖昧な表現に終始し、これなら最初から何も言わなかった方が良かったのではないかと思えます。 それで仮に例の決議が通れば、「重大な事なので詳しく調査してみる」とでも言って逆手に取りようがあったのではないでしょうか。