下村発言―首相のおわびが台無しだ [朝日]

下村氏の発言はとりあえず置いときます。

河野談話が認めるように、慰安所の設置や管理、慰安婦の移送に軍が関与したのは明白であり、慰安婦の生活は「強制的な状況の下での痛ましいもの」だったことは否定しようがない。

強制連行があったのか、なかったのかにいくらこだわってみても、そうした事実が変わることはない。そう考えるからこそ、首相は改めておわびの気持ちを表明しているのではないのか。

管理や移送に関与したのはもちろん明白であり、それ自体に問題性は感じません。 それで、『「強制的な状況の下での痛ましいもの」だったことは否定しようがない』の「強制的」とは何を根拠に述べられているのでしょう。 同時に、朝日新聞が「強制連行された従軍慰安婦」と報じてきた根拠についても今一度触れて見せてください。 件の決議の主旨は『日本帝国軍隊が強制的に性的奴隷化したことに対する歴史的な責任を公式に認め、謝罪し、受け入れるべきである』とありますが、まさに論点はここなのではないですか。 強制性を示す資料がついに見つからないまま「河野談話」がなされるきっかけとして朝日の強制連行キャンペーンがあり、その当時「軍の関与資料発見」と報じられたその資料とは誘拐まがいの違法業者取り締まりを指示する伝達書であったと今では知られています。 河野談話は今回の決議案でも根拠に挙げられているようですが、自ら主張した事が今では余程触れられたくない部分のようですね。
その上にあるもうひとつの社説には『捏造(ねつぞう)するなんて、とんでもない。しかも、その後の対応が依然として鈍い』などと書かれていますが、何か狙っているのでしょうか。